■ ID | 615 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 魚の眼でみた一本の荒川について |
■ 著者 | 金澤光
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 特定非営利活動法人 荒川流域ネットワーク |
■ 出版年 | 2006 |
■ 誌名・巻・号・年 | 荒川流域ネットワークシンポジウム 第3回みずかけザサロン、平成18年11月26日 |
■ 抄録・要旨 | 埼玉県の荒川に生息する魚類は、21科66種が確認されている。荒川には、降河回遊魚、遡河回遊魚、両側回遊魚、純淡水魚がいるが、ここでは、淡水で生まれて、すぐに海に下り、産卵とは無関係に再び淡水にもどる両側回遊魚のアユについて、以下の内容について報告した。
荒川の天然アユの遡上時期、復活した要因、遡上阻害物となる堰の存在、下流での稚アユ採捕状況、アユの産卵場、資源管理のための禁漁期の設定、東京湾の浅瀬の保全等が重要である。荒川の太郎右衛門地区に計画案がある堰建設は生態系の破壊につながり反対である。荒川に注ぐいくつかの河川の役割(種川)も大切である。アユが上れる川は最低の条件である。アユよりも遊泳力、遡上が下手な魚も多い。これらの魚が楽に遡上できるような生物多様性が高い一本の荒川を目指す必要がある。
天然アユは地産地消として海からの恵みであり大切に利用しなければならない。 |
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